2016年09月
これから数時間を使って、ディベートに挑戦します。自分の主観・意思から一旦離れ、割り振られた立場から物事を考察し、その是非を主張するトレーニングです。明確なルールがあるディベートの形式に則ることで、多角的・批判的な視点を持つこと、自分の主張を筋道立てて発表すること、その場の状況判断力や事前準備で推察力を持つこと、こういった力を鍛えていきます。まずはテーマの発表。1クラス12チームに分け、6つのテーマを用意しました。テーマはグローバル社会における日本のあり方、テクノロジーと私たちの生活に関するものです。まずは、それぞれのテーマに対してメリット・デメリットをブレインストーミングで洗い出し、次に主要な論点を2つに絞って、準備していきます。本番まで肯定側・否定側のどちらに割り振られるかわかりません。準備がものをいうディベート。本番までいかに準備できるか…!?
前回の授業に続いて、Boyan Slat氏のTEDxでのスピーチ鑑賞から授業を始めました。当時18歳の青年が世界に訴えかけた12分のスピーチは、"同世代" の行動として生徒にとって刺激的なものであったようです。
そこから、国連が提唱するSDGsの「S」、”Sustainable=持続(継続)可能な” とはどのようなことを指すのかについて、ショートディスカッションを行いました。世界規模の課題と、日常の取り組みを如何に「自分の事」として考える事ができるのかは、これからの授業の重要なキーポイントとなっていきます。Ⅰ年次のGSからの継続的な取り組みで、グループでのディスカッションについては慣れてきた様子で、重要なコンテンツをそれぞれが挙げていきます。短い時間でディスカッションを繰り返す事は、課題の共有化や、問題理解に有用に働いています。
授業では「隣人を ”自分のように” 愛せよ」とのキリストの言葉を、自分と世界を繋ぐ言葉として、現代に具体的に考えていけるように、視野を広げていくことを求めています。
そこから、国連が提唱するSDGsの「S」、”Sustainable=持続(継続)可能な” とはどのようなことを指すのかについて、ショートディスカッションを行いました。世界規模の課題と、日常の取り組みを如何に「自分の事」として考える事ができるのかは、これからの授業の重要なキーポイントとなっていきます。Ⅰ年次のGSからの継続的な取り組みで、グループでのディスカッションについては慣れてきた様子で、重要なコンテンツをそれぞれが挙げていきます。短い時間でディスカッションを繰り返す事は、課題の共有化や、問題理解に有用に働いています。
授業では「隣人を ”自分のように” 愛せよ」とのキリストの言葉を、自分と世界を繋ぐ言葉として、現代に具体的に考えていけるように、視野を広げていくことを求めています。
あなたは班員と一緒に、無人島へ行き、半年間4人で暮らすことになりました。無人島には海、小川、動植物、森以外何もありません。無人島に持ち込めるアイテムはたったの10個。あなたなら何を持って行きますか…?
この問題に班員4名が挑みました。まずは個人で考え、eポートフォリオの「話し合い」機能を使って、アイディアを共有し、その後班員4人でアイテムを厳選して、持ち込む理由を考えました。班員にどう説得するか、どこに妥協点を見出すか。想像上の話ですが、班内で活発な議論が交わされました。クラス内での発表では、持ち込みたいアイテムに対し、「人間が持っていない機能を補うもの」「必要不可欠な物資のみでは生きていけないので、人間らしい生活を送るのに必要なもの」「物資のみではなく、生き延びるための知識が必要」等々の理由が挙げられました。
またデジタル・ネイティブらしく、情報端末機器を挙げる班もいました。では、そのようなモノを十分に持っていない国・地域の生活はどうなのか。人間にとって生きる上で最低限のレベルとはどのあたりにあるのか。ゲームを超えて、世界を考えるきっかけとなった1時間でした。
この問題に班員4名が挑みました。まずは個人で考え、eポートフォリオの「話し合い」機能を使って、アイディアを共有し、その後班員4人でアイテムを厳選して、持ち込む理由を考えました。班員にどう説得するか、どこに妥協点を見出すか。想像上の話ですが、班内で活発な議論が交わされました。クラス内での発表では、持ち込みたいアイテムに対し、「人間が持っていない機能を補うもの」「必要不可欠な物資のみでは生きていけないので、人間らしい生活を送るのに必要なもの」「物資のみではなく、生き延びるための知識が必要」等々の理由が挙げられました。
またデジタル・ネイティブらしく、情報端末機器を挙げる班もいました。では、そのようなモノを十分に持っていない国・地域の生活はどうなのか。人間にとって生きる上で最低限のレベルとはどのあたりにあるのか。ゲームを超えて、世界を考えるきっかけとなった1時間でした。
2学期の初回の授業は夏休みの課題の振り返りを行いました。課題の内容は、「新聞紙上で196か国を見つけよう」。夏休み期間中、外国に関する新聞記事を選び、概要と感想をスクラップブックもしくはeポートフォリオに記していきました。シンプルな課題ですが、特定のテーマにしたがって新聞記事を毎日コツコツ読み続けるというのはなかなか難しいもの。このように新聞を読むのは初めてという人も多数いました。
課題の振り返りシートに取り組んだ後、一番印象に残った世界の出来事を各自で選び、グループ内で発表を行いました。なぜその記事を選んだのか、そのニュースからどのような問題意識を持ったのか。グループ内で話し合いを行った後、各代表者が全体で発表し、クラス全体で共有しました。
選んだ記事の内容や感想を聞くと、すぐには解決策が見つからない問題、解が1つではない問題に気づいた班も。2学期はまさにそのような問題について考えていきます。
課題の振り返りシートに取り組んだ後、一番印象に残った世界の出来事を各自で選び、グループ内で発表を行いました。なぜその記事を選んだのか、そのニュースからどのような問題意識を持ったのか。グループ内で話し合いを行った後、各代表者が全体で発表し、クラス全体で共有しました。
選んだ記事の内容や感想を聞くと、すぐには解決策が見つからない問題、解が1つではない問題に気づいた班も。2学期はまさにそのような問題について考えていきます。
ペトロスキー博士講演会に続く第二部として、大阪府立大学・大学院で学び研究されている留学生たちとの交流会に参加しました。ベナン、フランス、ベトナム、韓国、中国からの留学生ら(大学院で研究する優秀な方々)から、それぞれの国での教育の事情や日本での研究目的と将来の目標について教えていただきました。生徒たちは「日本や日本人のイメージは来日前後でどう変わったか」「中学生の頃、1日にどれくらい勉強していたか」「好きな日本の食べ物は?」「好きな日本のアニメは?」などと積極的に質問し留学生から様々なことを学んでいました。
ほんの3時間足らずのプログラムでしたが、大変濃密な時間となり、生徒達に人生レベルで影響を与えるかもしれない、恵まれた機会となりました。
ほんの3時間足らずのプログラムでしたが、大変濃密な時間となり、生徒達に人生レベルで影響を与えるかもしれない、恵まれた機会となりました。
8月31日(水)放課後、大阪府立大学国際交流会館「I-wingなかもず」にて、大阪府立大学招聘教授で米・テキサス大学オースティン校の物理学者トミオ・ペトロスキー博士による本校生徒のためのサイエンス講演会及び留学生との交流会に、中学理科部生徒32名と高校生徒4名の計36名の生徒たちが参加しました。
1977年ノーベル化学賞受賞者のイリヤ・プリコジンに師事し共著もある、物理学界の第一線で活躍されるペトロスキー博士より「科学する意味は何か」「世界に変化をもたらす仕事はどのようにして生まれるか」等、科学研究の専門的なお話だけでなく、哲学的な人生論あり、教養論ありで、向学心をかき立てられ、元気をいただける素晴らしい内容のご講演をうかがいました。理科部員たちは終始博士の話に熱心に聞き入り、スケールが大きく深い世界に圧倒され心奪われていました。
1977年ノーベル化学賞受賞者のイリヤ・プリコジンに師事し共著もある、物理学界の第一線で活躍されるペトロスキー博士より「科学する意味は何か」「世界に変化をもたらす仕事はどのようにして生まれるか」等、科学研究の専門的なお話だけでなく、哲学的な人生論あり、教養論ありで、向学心をかき立てられ、元気をいただける素晴らしい内容のご講演をうかがいました。理科部員たちは終始博士の話に熱心に聞き入り、スケールが大きく深い世界に圧倒され心奪われていました。