2017年09月
1学期後半で扱ったファッション企業のグローバル活動の続きとして、ファストファッションの別の側面に焦点を当てました。夏期課題レポートのテーマとして提示した幾つかのテーマの中から、映画『トゥルーコスト−ファストファッションの真実—』を取り上げ、2013年バングラデシュで起きた縫製工場ビルの崩落事故について考えていきました。亡くなった労働者は1130名以上で、その多くが若い女性たちと言われています。この事件(ラナプラザ事件)に関する当時の新聞記事や資料も使い、「何が事故を引き起こしたのか?」について議論しました。直接・間接的に関係のある4つの立場(アパレルメーカー(バイヤー)、現地の雇用主(サプライヤー)、消費者、ILO(国際労働機関))に分かれ、それぞれが置かれていた状況に基づき主張をまとめました。議論すればするほど、複雑に絡み合った関係や簡単には解決できないトレードオフの関係、倫理上のジレンマに気付き、答えのない問いに頭を悩ませました。ファッションという身近な題材から多面的に物事や世界を捉える重要性に気付いたようです。
「私は(私たち学生は)今は世の中で起きていることを受け止め、意見を述べるところまでしかなかなかできない。だからといって別に社会で起きているさまざまな問題を知る必要はないということには絶対ならないと思う。今回の授業のように、「知った」ことで私は何かを購入することに対する気持ちも変わったし、将来大人になったときに何か労働者にとって良い活動がしたいと思うようにもなった。「社会」にとって私はまだ普通の学生でしかないが、今のこの時期、たくさんの社会の問題に目を向け自分の考えを持つことが本当に大切だと思う。」
「授業で習ったように、一概に誰が悪いとは言えません。誰も責任を負いにくいからこそ、もっと一人ひとりがこれでいいのか考えながら進むべきだと思います。このことを知っているからと言って何ができるかなんて分からないけれど、知らないよりは知っているほうがいいと思うし、それによって、服を買うときにちらりとでもこのことを思い出して考える機会になったらいいなと思います。」
「この単元を通して、普段の生活が自分たちの知らない社会があって成り立っていることが分かったので、日々の生活で自分たちが快適に暮らせている背景にあることにも目を向け、考えていくということが大切だということを学びました。なぜなら、バングラデシュの建物が崩れた事件について色々な立場から何が悪かったのかを話し合いましたが、どれが一番悪いというのは決められず、自分たちは物事の裏にあることには気づくことができるということが分かったからです。また、今回の課題は自分の身近なファッションのことだったので、よりいっそういろんな方向から物事を見なければいけない大切さを感じました。」
「授業で習ったように、一概に誰が悪いとは言えません。誰も責任を負いにくいからこそ、もっと一人ひとりがこれでいいのか考えながら進むべきだと思います。このことを知っているからと言って何ができるかなんて分からないけれど、知らないよりは知っているほうがいいと思うし、それによって、服を買うときにちらりとでもこのことを思い出して考える機会になったらいいなと思います。」
「この単元を通して、普段の生活が自分たちの知らない社会があって成り立っていることが分かったので、日々の生活で自分たちが快適に暮らせている背景にあることにも目を向け、考えていくということが大切だということを学びました。なぜなら、バングラデシュの建物が崩れた事件について色々な立場から何が悪かったのかを話し合いましたが、どれが一番悪いというのは決められず、自分たちは物事の裏にあることには気づくことができるということが分かったからです。また、今回の課題は自分の身近なファッションのことだったので、よりいっそういろんな方向から物事を見なければいけない大切さを感じました。」
UCL研修に参加した3名が、高2学年集会で報告会を行いました。UCLの歴史、UCLやケンブリッジ大学で受けた講義の内容、Grand Challengeの中で議論・発案・発表を行ったSocial Entrepreneurについて紹介しました。また、英国の大学に進学するために必要なことを、現地で学ぶ日本人留学生の方々に聞いたお話を交えながら説明しました。研修が終わってからレポートも書きましたが、多くの人に聞いてもらうことで学んだことを振り返るとともに、人に伝えるには何が必要かを考える良い機会になったかと思います。3人は引き続き、Social Entrepreneurについて調べていく予定です。
8月8日(火)〜10日(木)の3日間にわたり大阪大学大学院国際公共政策学科が主催するプログラムに参加した生徒がその報告を行いました。FGLC は高校生を対象としたセミナー合宿で、将来リーダーシップを発揮しグローバルに活躍するために、国際的な感覚を養う事を目的としたものです。事前の課題に基づいて、いくつかの国際問題から割り振りとチーム分けが行われ、「核兵器」の担当となりました。合宿中、先生方や院生の方々から講義を受け、担当トピックについて発表を行いました。途中中間発表を挟んだのですが、先生方や院生から厳しいフィードバックを受け落ち込みながらも、ほぼ徹夜で最終発表を準備し、臨みました。世界でも解決が難しい問題に頭を悩ます苦しさと楽しさの両方を味わったようです。