2018年10月
基礎工学部の後は文学部西洋史学研究室へ。文献に囲まれた研究室の中で、藤川隆男先生から文学部や西洋史学についてお話を伺いました。また、高校生が世界史を学ぶ意義について、世界の歴史を高校生で体系的に学ぶ国は珍しく、その知識自体を必ずしも知っておく必要はないが、これほど世界が動いている時代に世界の歴史を知ることで全体を把握する力が付き、その力や知識を持っておくことは自分が何かの判断をする時に必ずプラスに働くと語ってくださいました。院生さんも気軽に話かけてくださり、研究室を自由に見学することができました。藤川先生、院生の皆さん、ありがとうございました。
午後からはキャンパスツアー。基礎工学部システム科学領域の佐藤宏祐先生の研究室を訪問しました。まずは佐藤副学長より大阪大学の沿革や基礎工学部全般についてお話を伺いました。その後、生物学者・哲学者ユクスキュルが唱えた「環世界」から人間の「知覚」に話題を移し、佐藤研究室でどのような研究をしているか、高校生にとって分かりやすい例をもとにお話してくださいました。続いて、助教のプンポンサノン ・パリンヤ先生の案内で実際に研究室に入り、3Dプリンターやプロジェクター等を使った実験について院生さんから説明を聞き、一部体験もさせていただけました。佐藤先生、パリンヤ先生、院生の皆さん、ありがとうございました。
今年度も大阪大学の伊藤ゆかり先生・樺澤哲先生の講義(英語)を清教生が受講しました。今年度の講義テーマはSDGsのGoal11「住み続けられる街づくりを」で、この日は車いす地図アプリを開発された三木谷毅さんをゲストにお迎えし、開発にまつわるお話を聞きました。日常的に地域を回っておられる郵便局員の方の協力を得て、車いすで安全に目的地に到着するための情報をアプリに掲載しておられるとのことです。人生100年時代となり、車いす生活を送る人が増えるかもしれない未来に対し、三木谷さんは開発に尽力されています。レクチャーの後は英語でのディスカッション。5つのグループに分かれて、阪大生と清教生がレクチャーの内容を参考に、伊藤先生・樺澤先生のファシリテートの下、「住み続けられる街づくり」についてアイディアを出し合いました。清教生は事前に準備したことを阪大生に聞いてもらい、グループでまとめました。最後に三木谷さんがまとめを。アイディアを実現するためには、ヒト・モノ・カネが必要です。特にカネをどのように集めるかにより、持続可能性が変わってきます。ICTを活用した実例を示しながら、アイディアに深みを与えるようなヒントを教えてくださいました。伊藤先生、樺澤先生、三木谷さん、ありがとうございました。
10月22日(木)韓国から現代青雲高校生80名が来校されました。6限目に高1・高2の各授業に入り、教科を通してレベルの高い交流ができました。それぞれの高校生が考える文化の違いや平和への価値観などを共有し、お互いに大いに刺激ある交流となりました。放課後には本校グローバルイベント委員を中心に歓迎のセレモニーが執り行われました。お土産交換や学校紹介を通じて楽しい時間を過ごすことができました。この交流も3年目を迎え、本校生徒の国際交流に対する自覚も高まってきたように感じます。次はどんな国の生徒が訪れてくれるのか今から楽しみです。「友情に国境はない」という生徒の言葉が非常に印象的でした。現代青雲高校の皆さん、来年もお待ちしています。カムサハンミダ!
韓国の現代青雲高校より今年度も多くの生徒さんが来校されました。交流授業では、高1・高2の9つのクラスに分かれ(現代文、古文、数学、英語、日本史、政治経済、Global Studies)、一緒に授業を受けました。9人の現代生が参加したGlobal StudiesⅠでは、1年間のメインテーマ「幸せとは何か」についてグループ・ディスカッションを行いました。自己紹介・アイスブレイキングゲームの後、まずは韓国・日本の高校生活の共通点・相違点を双方で理解することからスタート。学習時間や授業の様子、部活動等を取り上げ、どのような高校生活を送っているか紹介し合いました。その後、国連が発表する「世界幸福度ランキング2018」で韓国・日本のランキングや上位の国を確認。そこから本題へ。なぜ北欧国々と異なり韓国・日本のランキングは低いのか、そもそも「幸せ」とは何か、将来幸せな人生を送るために高校時代に必要なことは何かついて話し合いました。短い時間でしたが、現代生・清教生ともに良い雰囲気の中で語り合い、最後にはポスターを作って終了。現代生の皆さん、また来てください!